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藤本歯科医院

オフィスビルのテナントとして入る歯科医院の設計である。

歯科医院という用途のため、諸室の配置は機能や使い勝手により決まる。そのため、自然光の入る窓側に手術室、診察室といった部屋を並べ、光の入りにくい廊下側に待合室を配置した。光の入り方や動線によって配置が決まるため、正反対の質を持った2つの空間が生まれ、患者はこの2つの空間を行き来することになる。

これらの部屋は、仕上げを茶と白の2色に限定している。待合室は茶を8割、白を2割、手術・診察室は白を8割、茶を2割と使われ、2つの室の空間が反転していることを仕上げによって明確にした。

患者はこの2つの部屋を行き来することによって空間の反転を体験することが出来、どちらか一方が表だとか裏だとかにならない空間が出来上がった。

所在地
東京都中央区
用途
歯科医院
延床面積
118.2㎡

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