• 住宅

渋川-K

老後を快適に過ごす夫婦の家である。

2人の娘が独立し、使わなくなった2階や、孫が毎日遊びに来ても母のいるキッチンとの距離がある間取りなど、夫婦2人には使いにくい家となっていった。

子供の成長に伴い2階を増築した家は、家族の変化に合わせて再び平屋に建て替えることとなった。本計画では住まい方の変化に合わせてコンパクトなプランを提案し、1200万円という予算の中でいかにストレスなく快適に過ごせるかを目指した。

計画地は寒さも厳しく、冬場は堀コタツの定位置に座り、身の回りのものが手の届く距離にあるという生活をしていた。

体に染みついた堀コタツでの生活スタイルは、高齢になると立ち上がりのことや、キッチンからの視線の関係など不便に感じることもあり、椅子での生活を提案した。基礎を蓄熱した床暖房を採用することで、高気密高断熱の家全体を暖め、堀コタツと変わらない状況をつくっている。また、客間の高さを一段高くして長年使っていた座椅子をそのまま使えるようにしている。内装材やデッキ材、アプローチの飛び石等、建て替え前に使われていた思い出の材料も積極的に取り入れている。

家は家族の成長に伴い変化していくが、長年過ごしてきた昔の家での生活を感じながらも、孫との新しい関わり方が生まれた。コンパクトながらも快適さが得られる家になったと感じている。

所在地
群馬県渋川市
建物用途
住宅
主体構造
木造在来、平屋
延床面積
61.69㎡
設計期間
2015.03〜2015.12
工事期間
2015.12〜2016.04
構造設計
馬場貴志構造設計事務所
施工
鈴木建設
TOP