家族5人が暮らす2LDKのマンションの一室のリフォーム。
水回り以外をひとつの空間にしてその中心に収納+ロフトのボリュームを置いて居場所をつくっている。各機能はロフトを囲むように配置し、下の収納と
平行して使用できるように計画している。リビングは床下全面を収納にした小上がりとし、ロフトを姉妹の居場所とするなど限られた空間を立体的に活用
している。また、ロフト下の収納の扉を開け閉めすることで、洗面エリア・収納エリアを一時的につくることができ、カーテンを閉めることでサービス
ルームとリビングを寝室にすることができる。ひとつの空間に家族全員が過ごしているが、緩やかな繋がりを残して各自の居場所をつくることができた。
2LDKだったマンションの1室を5人になった一家の住まいへとリフォームする計画が始まりました。
基本設計では、5人が一緒にいつつ自分たちの居場所もつくることができるよう空間をつくっていきました。基本的には部屋を区切ることはせず、家具やロフトで場所を仕切っていく方法で実施設計に入りました。
本日着工です。
初日は解体作業です。
内部の間仕切りを撤去して大きなワンルームをつくります。写真の中心には、ロフト収納がきます。一番空間の変化が見えてくるポイントなので、毎回この位置で写真を撮ろうと思っています。
躯体に直で仕上げを貼った部屋と下地でふかして仕上げた部屋があります。躯体に直で仕上げてある場合はコンクリートの面もキレイに仕上げてありますが、ふかしてある部屋のコンクリート面は凹凸があります。その為、壁天井に下地材を打つことになりました。これで配線も回すことができます。
配管決まったので床に合板を貼り始め、造作工事も始まりました。様々な部分の細かい寸法の指示を求められる時期なので、毎日奮闘しています。1箇所決めても別の場所に影響が出るので、大工さん達と知恵を絞っています。寸法が定まらないと工事が進まないので頑張りどころです。
足下には床下収納になる小上がり部分の箱が組み上がってきました。他にも本棚や靴箱、収納と着々と造作家具が組み上がっています。ロフトの製作も少しずつ始まっていますが、床が決まらないので、電気屋さんと配線位置を再確認し、大工さんは床のレベルを合わせる作業をしています。
ロフトの下地が進み、大きなボリュームが現れてきました。ロフトに上がると思っていたよりも広く感じられます。写真とは反対側ですが、窓の奥には川が見えるようになり、今まで見たことのなかった景色が飛び込んできます。ロフトは45角の材を下地につくっていますが、配線、金物の納まりが厳しく唸りながら作ってもらっています。
ロフトの仕上げになるラワンベニヤが貼られてきました。ロフトには勉強机も設置され、クローゼットの容量も見えてきて、いよいよ空間ができてきたという感じがします。
ロフトの仕上げは、内側はラワンベニヤ貼り、外側は9mmのプラスターボードの上にラワンベニヤ貼りになっています。建具の枠もラワン材で加工して貰い、内側のベニヤと外側のベニヤでサンドイッチしてもらっています。ロフトは最終的に丸ごとラワンベニヤに包まれる予定です。
現在ロフトは、インターフォンを仕上げと同面に納める為の下地や金物を見せないようにする為の納まり等、隠れてはしまうけれども、とても重要な部分を造ってもらっています。職人さんにとって細かい部分の施工は、時間もかかり内容的にも大変な仕事になりますが、みなさんとても綺麗に仕上げてくれています。ロフト後方にある浴室も左官屋さんによってモルタルの下地が仕上がってきています。
いつもロフトに視点を置いていましたが、少し視線を移動します。
建具枠が入りました。この後壁面には仕上げのラワンベニヤを貼るので枠は見えなくなってしまいます。しかし部分的に枠を表しにする為、全体が仕上がっている状態で納めて貰っています。見えない部分にも手をかけてもらっています。
ロフト以外にも家具や水回りの壁はラワンベニヤが仕上げになります。大工さんが途中に横筋が入らないように継がないで縦は一気に貼れるように考えてくれています。綺麗に仕上がっていた建具枠もついにベニヤの下に入ってしまいました。
ロフトのバルコニー側はリビングになっていますが、その半分は床から40cm上がった小上がりになります。そこは、腰をかけてイス代わりに使って貰ったり、布団をしいて寝る場所として使って貰ったりします。そして床を上げると下は収納になっています。
書斎のテーブルを作ってもらっています。マンションの角部屋にはこの飛び出した出窓のような空間があります。基本設計の段階ですぐにテーブルを置いて書斎にしようと思い、現実になりました。気持ちのいい場所になるんじゃないかとわくわくしています。
ロフトの塗装が始まりました。写真はロフトの上です。真ん中にはパイプスペース(PS)がありこれは上下階で繋がっているので動かすことができません。ロフトはPSによって左右2つに分かれ2人のお姉ちゃんのスペースとなります。上のお姉ちゃんは手前を狙っているとのこと。手前は川も見えて気持ちのいい空間になっています。手前と奥とは均等ではありませんが、どちらになってもいいところがあるようにしました。奥も落ち着く空間になっています。
久しぶりに定点カメラに戻ります。建具が入りました。建具は全て枠は見せず、壁と面が一緒になるように作っています。建具が入るとわくわくして開けたり閉めたりしたくなります。写真に写っていない部分になりますが、今回は建具を間仕切りに使ったりしているので、現場に行く度に、どうなるのか頻繁に確かめています。
現場は仕上げ作業と設備機器の取付でてんやわんやです。
天井の左官工事が終わり、今は床にコルクが貼られ始めました。
内覧会を開催することができました。来ていただいた方の殆どが、床下収納部分の小上がりの上やロフトの上でぼーっとしていました。座っているとゆったりとした気分になると言って頂けて嬉しかったです。お越しくださいました皆様ありがとうございました。