船橋市郊外に計画された幼稚園の増築。増築によって生まれる、新旧の上下関係を緩和する為、(既存棟)(1階部分) (2階部分)(遊戯室)という4つの要素をバラバラな存在として扱う事で、ヒエラルキーを無くすことを目指した。
(1階部分)(2階部分)においては、 合同保育という教育方針に対応した 保育室同士の空間的繋がりを、全体にまで影響させる事で、どこにいても全体 を感じられる、流動的な空間になっている。また、(1階部分)では、トンネル状の廊下により、通過する楽しみを (2階部分)では、ベンチ状の帯により新しい、廊下と保育室の境界を作り出している。
(遊戯室)には、ステージの圧倒的な存在感を弱める為、小さなステージとしての出窓を数カ所設け、園児のスケールに見合った場所を作り出し、日常的に使用出来る仕掛けを作っている。