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川崎-Sリフォーム

夫婦と子どものためのマンションリフォーム。
元々は一般的な3LDKの間取りであった。南側の竹林が見える窓、北側にもあるバルコニーがこの住戸に特徴を与えていた。既存の良い環境を活かした上で、これから色々な変化があるであろう住人の生活・考え方に対応できる余白のある住宅を目指した。住人の数の増減に対応できるようどの場所も同じくらいの面積として、室の互換性を高めた。間取りに関係するところ以外はむやみに解体せず、既存の状態を極力活かすようにした。
壁や天井は既存クロスの上に塗装し、建具は転用、キッチン天板も転用することとした。新設部分の壁や家具については貫板で製作した。下地がそのまま仕上げになったような作り方にしている。貫板は下地材のため、ラフさが残る。その作り方やラフさが目に見えることで、住人自身の手で修繕や改修など手を加えやすくした。
既存の環境・物と住人の生活・物がうまくなじみ、長く手を加えながら住むことのできる余白のある状態を整えることができたのではないかと思っている。

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