接道距離2,069mmから始まる奥に細長い旗竿形状の敷地に建つ、2階建ての木造住宅。
内部は間仕切りが殆どなく、耐力壁も収納の中に収め、大きな空間で広々と生活してもらえるように計画している。隣家が建て込んでいる為、階段上の窓を隣家と隣家の隙間に設け、下階まで明るくなるようにしている。北側斜線で斜めになった天井は、梁を45度に傾けて一続きに連続させることで、空間に広がりを持たせている。階段部分の吹き抜けは、光や空間を繋ぐだけでなく、べた基礎を蓄熱体とした輻射暖房の熱が、上階を暖める為のとても効果的な通り道にもなっている。
目黒区で新築の計画がスタートしました。
敷地は奥に細長く延びた形状になっています。隣家も密集して建っています。採光をどのようにして取り、細長い空間をいかにして広がりのある空間にするかをポイントとしています。今回はフルハイトの開口部を各所に設置し、視覚的に抜けていくようにしました。そうすることで空間に広がりを持たせることができると考えます。現在PLANをまとめている段階です。年始には見積開始です。
東が丘-Oは来月着工予定ということで、18日に地鎮祭を行いました。当日はクライアントのご家族もいらっしゃってくださり、皆でわいわいと楽しく、工事の無事を願うことがでました。これから始まる現場監理も雰囲気良く進めていきたいと、改めて感じられた地鎮祭でした。
着工です。やり方といって建物が建つ位置を出しています。都内ということもあり、お隣との距離が近いなど、外部への配慮にもとくに気を使いながら、これから工事が始まります。楽しみです。
この敷地は、奥に細長く狭小な印象を受ける為、お施主様も基礎のみ確認した時点では、本当に狭く感じたとおっしゃっていました。しかし、今回柱梁が組上がると、不思議と空間に広がりを感じることができました。また、心配していた隣地との間も、思った以上の光の差し込みを確認することができました。
今後は、納まりや仕様のチェックに、週一回は現場へ通います。進み具合の速度も上がり、忙しくもなりますが、とても楽しみです。工事の無事を祈って、写真は鬼門方向に向けた魔除けの幣串です。
上棟式にはまだ架かっていなかった屋根の梁です。今回の敷地は高度地区なので、真北から南へ向かって斜めに、建築できる範囲の制限がかかっています。その為屋根は三角屋根、かつ途中で斜めに折れ曲がった形状になっています。その傾斜に合わせて全ての梁を斜め45度に傾けて架けているので、とても難しかったそうです。無事に全ての梁が架かっていたので安心しました。よく使われる角度のみを使って屋根を折り曲げているのですが、出来上がった天井を見ると曲線でつくったような滑らかさです。
外壁の下地が施工されました。壁が出来るとまた違った空間の感じ方に代わります。平面的に基礎だけを見るときは狭いと感じる方が多いようです。次に建て方で柱が立ち、思っていたよりも狭くないと感じます。そこに壁ができるので、今回はまた少し狭いと感じます。次はどう感じるのか楽しみです。
今回の屋根は瓦棒葺きを選んでいます。通常瓦葺きにすると軒まで棒をまっすぐ施工していきますので軒先に凹凸がもろに見えてしまうのですが、今回は木の棒を滑り台のように斜めに、鋼板も折り切りしてもらえるということで、綺麗に納まりました。大変なんだよといいながらも、そっちの方が綺麗だからと嫌な顔しないで加工してくれた大工さんに感謝です。
基礎を蓄熱層にする床暖房を施行中です。基礎を打った後に温水を通すパイプを配置してモルタルで埋設します。
断熱材が入りました。断熱材、構造壁、電気配線、配管と進みが早くなっていきます。頑張り所です。
ボードを張り始めました。断熱材の凹凸など全て見えなくなり、ここで始めて空間が少し見える気がします。壁がすっきりする分、梁の存在感が大きくなっているように感じます。
浴室がほぼ出来上がりました。壁はFRP防水にトップコートをホワイトで仕上げてもらっています。FRPで仕上げるなんてあまり聞かないと言われましたが、光を綺麗に見せてくれるので、今回のようなトップライトのある浴室には、塗り壁の様な柔らかな感じが出て、とても気持ちのよい空間になります。
足場も取れ、業者さんの車もなく、初めて外観を拝むことができました。外壁の色は街並にとけ込こみます。その中で、少し目立つ存在になれればと思い、正面のコーナーや外壁の折れ込みの納めに工夫をし、細部がシャープに見える様にしました。
クロスが貼られ、内装の仕上げの変化を確認することができました。白壁のダイニングから木仕上げの脱衣所を介し、白い浴室へ辿り着きます。浴室は日常から少し離れた特別な場所...前室を木仕上げにすることで浴室の白が際立ちます。
都内は隣家が密集している為、いかにして下階に光を取り込むかが家作りのポイントになっています。今回は真ん中に階段を設け、そこに光が入るように上階壁面に大きな窓を設置しました。写真では塞がれているのですが、上り切った先の踊り場はすのこになっていて、光が漏れる予定です。
ついに竣工です。今日は申請機関の竣工検査、設計検査、施主検査と立て続けに検査をしました。大きな傷などはなく、そのまま引き渡しとなりました。無事に竣工できて嬉しい反面、終わってしまうのは名残惜しく寂しいものです。10月2日にオープンハウスを開催させて頂きます。最後に沢山の人に見て頂きたいです!是非足をお運びください。
東が丘-Oのオープンハウスにお越し下さいました皆様、ありがとうございました。