品川から1時間の田園の中の住宅。
十字型の住居部分を地面より1.9m持ち上げて、直方体の内部に配置している。直方体4隅には住宅部分より広いホールができ、多様な趣味に対応している。高床式の床下を生かした立体平屋住宅である。
ガレージが住宅の約半分を占めるというかなり特異なプロジェクトです。
ガレージをひとまとまりとしてしまうと工場のようになってしまうため住宅の周りに分散して、取り巻くように配置しています。
プランも大体まとまってきました。これから開口部や構造などを詰めて行きます。
平屋なのですが、住宅部分をガレージ部分より1400持ち上げているので2階建ての様に見えます。
外壁材、内装材等の仕上げや構造などがほぼ固まったので基本設計が終了となりました。
住宅をガレージの中で持ち上げているので、つぎつぎといろいろな壁が見えてきます。風景をつくるために場所ごとに少しずつ素材をかえたり、構造を表しにしたりと検討中です。
実施設計も終盤にさしかかり、ドアハンドルや鍵など金物を決めたり収納の棚板の枚数などを検討中です。
あわせて、仕上げの種類や材料・色などを決定中です。
工務店に見積もり図面を提出しているところです。見積もりは数社の工務店に図面を提出することで、工務店ごとにことなる得意不得意を見極めることができます。
平行して天井の梁があらわしとなる部分のピッチ等の検討を進めています。模型を製作し、見え方および効率的な梁のかけかたはないかと模索しています。
見積もり調整に時間がかかり、ようやく地鎮祭まできました。
ここからが再スタートとなるのでさらに気を引き締めて行こうと思います。
お供え物をたくさん用意していただき、いつになく豪華な祭壇となりました。
クライアントMさんおめでとうございます。
工務店の太陽工務店さんよろしくお願いします。
現場が始まりました。
遣り方という建物位置を決める工程です。
約50坪の平屋はやはり広いです。
遣り方でリアルに感じることができました。
ベースの配筋検査にいってきました。
いくつか修正点はありましたが、キレイに組まれていました。
徐々にそれぞれの場所の感じがわかっていくのはとても楽しいです。
基礎が配筋されたことでそれぞれのスペースが認識しやすくなりました。
壁が立ち上がるのが楽しみです。
基礎立ち上がりの配筋・型枠が終了しました。
通常は30cm程度の立ち上がりなのですが、この住宅では2m20cmとしています。
2m20cmまでいくともう壁です。
この壁の上に木造がのっかります。
コンクリートの壁、1枚づつにコンクリートを打ち込んでいきます。
約1週間後にはコンクリートのお目見えです。
型枠がバラされました。
コンクリートの強度および仕上がりの向上のため湿潤養生としています。
外周の独立壁と内部に島状に配置された壁によってこれから乗っかる木造部分を支えます。ようやくコンクリート壁として体感できるようになりました。
土台が敷き始められました。高床式でかつ基礎のスパンが大きいため土台は10.5cm×30cm(通常は10.5cm角や12cm角など)の集成材です。コンクリートから飛び出ているのがアンカーボルト。コンクリート壁と土台を構造的につなげる役割があります。
アンカーボルトは錆びないように養生しているので、緑の養生テープをまいてあります。そのため緑色がぴょこぴょことコンクリートから生えている様は不思議な光景でした。
砕石も敷かれたので高さのスケール感も出てきました。ようやく普通に立ってコンクリート壁の天端がみえるようになりました。もう15cmほど床は高くなります。
GLから1m40cmレベルのあがった部分が完了しました。
十字型に土台をかけることで力を外壁のコンクリート壁まで伝えています。
これから外周の木造壁の土台敷きが始まります。来週には上棟予定です。
上棟しました。
現在は屋根の根太2×10材がすべて見えていますが、千鳥に天井材が張られます。
その仕上げの違い、天井高さの違いで空間をつくっています。
屋根の耐力確保のための構造用合板が張り終わりました。合板を張っていない部分がトップライトになります。
構造がほぼ建ち上がり空間になってきました。この段階になると現場で思いつくこと多く、クライアントと打ち合わせを重ねながら詳細を決めています。
外壁の構造用合板を貼り始めましたが、まだ構造が見える状態の裸の家です。
この住宅では仕上げ材もほとんど纏わないので、完成しても構造が端々に見える半裸の家です。
外壁もポリカーボネートとする予定なので下地が透けます。色や下地などそろそろ決定をする予定です。
電気配線工事も始まりました。
屋根裏確認を行い少しだけ電気屋気分を味わいました。電気屋さんはこのふところ部分をほふく前進で配線をおこなっています。すこしでも狭い屋根裏に入るために電気屋さんは細い方が有利なようです。
そこで僕は向いてないなと思った次第です。
トップライト雨の日でもとても明るいです。外部に面していないリビングを明るいのびのびした空間にしてくれています。
内装工事はほとんどないのですが、壁や床が施工されました。
居住スペースのの床面積は70㎡弱なのですが、数字以上の広がりが感じられます。
トップライト内部が塗装されました。木の色を反射してあたたかい白色に見えます。
オープンハウスを行ったところ、遠方にもかかわらずクライアントなど多くの人たちに見ていただくことができました。
RC壁から鉄骨の階段が方持ちで飛び出ているのですが、そこにスタッフ・オープンデスクに並んでもらっての一枚です。
オープンハウス時の写真がでも紹介されているので見てみてください。住まいの設計
カメラマン品田裕美さんに撮影をしてもらいました。
掲載の写真はスタッフ石川が便乗して撮影したものです。