四周を住宅に囲まれており、プライパシーの確保と明るさや広がりを両立させるなど、隣地との関わりをどのようにとらえるかが問われる敷地である。夫婦2人子供1人の家族が望んだ家は、それぞれの独立した個室を持ちつつ、招待した友人や家族が集まって広々と過ごせるような部屋も欲しいという2つのシーンを両立させる住宅であった。
旗竿敷地の路地状の部分をのぞく敷地に最大限のボリュームを配置し、外部もまた内部の延長として取り込む計画とした。
①最大限のボリュームを南北方向に4つのエリアに分割する。
②それぞれのエリアに内部空間とヴォイドをずらしながら配置する。
③内部の諸室においてはそれぞれがまとまりを持ちつつ、つながってもいるような状態として、ヴォイドによって光と風と縦方向の広がりを感じられる様に計画した。