- 住宅
練馬-T
光を纏う十字壁
「小さな3階建ての住宅」
3階建ての住宅では上下階の環境の差が大きくなり、上下の移動がシークエンスを支配してしまう。
「ラテアートのような2つの空間の行き来」
各階に2つの異なる空間の質(A,B)を用意する。
A→B→A、B→A→B、・・・空間の体験は細かく交互に織りなし、繰り返されることで、全体を通して流れるような
連続的なシークエンスが展開される。
平面では、各階にL型の空間(A)と長方形の空間(B)を用意する。
階ごとにそれらの位置関係を交互に位相反転させる。
また、各階を串刺しにする吹き抜けが、ラテアートのように空間を横断する。
断面では、だるま落としのように各階をずらすことで、低層部にも直接自然光を取り入れられる。
どのフロアでも自然につながるスペースが用意され、上下間の照度の差は縮まり、とぎれることなく交互の体験が繰り返される。
現在見積調整中です。
見積書とにらめっこをしながら、格闘中です。。。
写真は2階の内観です。
「木」の空間と「白」の空間で住宅全体が構成されています。
1つの住宅で異なる2種類の空間を体験することで、広がりを感じられるようにしています。
1回目のプレゼンテーションで何案か提案し、進めていくことになったのがこの案。
『L字型のボリューム』に『ボックス』が付随し、それが3層反転しながら積層しています。
二面道路の角地、南側には隣家という敷地環境や、クライアントの要望などの予条件から、このような構成になっています。
すべてはこのボリューム模型から始まっています。なつかしい。。。
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このプロジェクトは最近になり、ブログを更新できるようになりましたので、過去を振り返る形で更新していきます。
具体的なPLANを入れてのスタディ。
この模型では内部からどのように見えるか、外部から丸見えにならないかといったようなことを検討していました。
1/50の模型をつくると家具なども入って、生活のイメージができるようになります。
そうすると、新たな問題点や要望が発見され、より洗練された案になってきます。
写真は初期案から各階の面積を見直したボリューム模型(1/100)です。
住宅全体のコンセプトは維持したままで検討していますが、時としてちょっとした変更が住宅全体を駄目にしてしまうことがあります。
この模型では外観や敷地に対しての建ち方を慎重に検討しています。
昨日、確認申請をしてきました。
審査されるということはやはり緊張します。
これから許可が下りるまでは、工務店との工事請負契約や地鎮祭などを行います。
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写真は実施最終案の模型です。
本日、雨が心配されましたが、暑すぎるほどの晴天のもと、地鎮祭が執り行われました。
このような儀式は気が引き締まります。
お施主さん、おめでとうございます。より良い建物になるように頑張ります。
奥羽建設さん、これからどうぞよろしくお願いします。
確認申請の許可が出たら、いよいよ着工です!
確認申請の許可が下りてから着工するまでに、準備に時間がかかりましたが、本日着工しました。
今週は地盤の高さ調整を行い、建物の位置を決定します。
地盤の高さを設定し、建物の位置を決定しました。
地盤改良をするので部分的に土を掘削しています。
地盤改良中です。
コマ型のコンクリートブロックを敷設することにより、軟弱地盤に対して建物を浮かす原理で沈下などを防ぎます。
先週末と11日に基礎工事を行いました。
土台が載る部分はミリ単位でレベルが調整されます。
今週末はいよいよ上棟です!
夏も終わったと思ったのに暑すぎるくらいの晴天のもと、上棟しました。
これで建物の骨格が出来たので、大きさが把握できるようになりました。
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流山-Hの祭事は、いつも予報では雨が心配されるのですが、当日は必ず晴れます。
これも担当者の普段の行いが良いからでしょうか・・・
いや、お施主さんですね。(笑)
上棟後、金物を取り付けたり、屋根や床、壁に合板が貼られています。
それまでは、梁の上を歩かなければならなかったのですが、これで自由に行き来ができます。
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なんとなく、部屋の大きさや形状を把握できるようになってきました。
模型で何度も検討して見ている空間も、実寸で見るとイメージを超えて現れてきます。
設計時の実態のないイメージした空間と、現場の実態として現れる空間の違いに、それを想定できない自分に未熟さを感じながらも、新たな発見があってうれしさも感じています。
現在、外壁工事と同時に設備工事が進められています。
壁や天井に電気や給排水の管が配管されています。
前回の写真と比べると、実に生々しさを感じます。
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写真はめずらしく誰も人が写っていません。
今の時期は様々な業者の人が作業をしているので、引きで撮ったり、見上げて撮ると必ず誰か写ります。
ガルバリウム鋼板が貼り始められています。
角波を場所によって縦貼と横貼にしています。
縦と横、同じものを使っていていますが、光の反射や錯覚で見え方が異なります。