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nina dental clinic

診療所は小さなスペースの集合体であるが、全体性を感じる事のない細切れ空間である。豊かな空間体験を伴った快適な環境を提供することは医療にとって重要であり、本歯科医院はその器を提供している。構成としては、両サイドのRCのキャンチ壁に105×900の大断面集成梁を格子状に組んで医院全体に架け渡している。その下には家具的なパーティションで区切られたブースが展開されるが、その格子は下のブースと必ずしも一致していない。一繋がりの大空間でありながらも、天井からは大きな梁で空間が分節され、床からはパーティションで分節される。両者に挟まれた空間は独特の関係性と多様なアクティビティを生み出している。また、空調、換気、給排水、医療設備類は全て床下に潜ませることで、将来の変更にも耐えうるフレキシビリティーを持たせた。将来、東側の庭に同じ構成の小児棟を予定しているが、中庭を挟んで二棟が並ぶ事で、町並みのコミュニティ形成にも寄与していくものと考えている。

所在地
熊本県八代市
構造
鉄筋コンクリート+木造 平屋
建築面積
170.23㎡
延床面積
149.75㎡

ブログ

八代の歯科医院 構造の木造と家具の木造

2006/04/16

大きな木造格子の屋根の下に、家具として間仕切りや収納がセットされてきました。
上部に大きな構造の木造、下部には家具としての木造。
間に挟まれた空間がこれからだんだんと見えていきます。


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