茨城県北西部の筑西市(旧 下館市)のほぼ中心部に位置する下館。
しもだて地域交流センター・アルテリオを観に行ってきました。
会議室やギャラリー・大きなホールといった
地域交流センターとして役割を主軸に、
美術館とカフェ・まちづくりサロンも内包している複合施設です。
アルテはスペイン語で芸術を意味し、
そこにトリオ(地域交流センター・美術館・サロン)を
組み合わせて生まれた言葉が、アルテリオだそうです。
設計は、日本芸術学院会員の池原義郎氏。
3階に位置するガラス張りの大きなプロムナードが目をひきます。
プロムナード(promenade)は建築業界ではよく使われる言葉で、
フランス語が起源の、散策・散歩道・遊歩道といった車の通らない道のことを指す言葉です。
大型マンションや高層ビル街・今回のような複合施設で
よく取り入れられている設計方法の1つで、建築物の内外問わずに存在します。
プロムナードには、景観的な美しさだけでなく機能的活発を促す力もあります。
しもだて地域交流センター・アルテリオの有するプロムナードからは、
筑波山を望むことができました!
近隣には、商家の店蔵や地元出身の陶芸家の生家、
さらに羽黒神社といった歴史的建造物が点在しており、街歩きには飽きません。
2022年、初めてのブログ更新です。
本年も、様々な観点から毎月発信していけたらと思っております。
お付き合いください。本年もどうぞよろしくお願いします。
みなさん、初詣には行かれましたか?
今日は神社に関する知識を、いくつかご紹介します。
鳥居をくぐる際には一礼
これは行っている方も多いのでは?
鳥居は、神のいる領域とされる神社と、人間が存在している領域とを
区分けしている玄関的な存在です。
そのため、一礼してから出入りすることが礼儀とされています。
参道は真ん中を避けて通る
これは真ん中は神の通り道とされているから。
二拝二拍手一拝
拝の部分が、礼と書かれているものもありますが意味合いは同じです。
二回深いお辞儀をしてから二回拍手、
心を込めて祈った後にもう一回深いお辞儀をして終わります。
奉仕者の名称となり方
神社では、祈祷やお祓いを行なってくれる奉仕者がいますが、
その人たちにも一般企業と同じく役職が存在します。
宮司(ぐうじ)…神社の代表者
権宮司(ごんぐうじ)…神社の副代表者
禰宜(ねぎ)…宮司の補佐
権禰宜(ごんねぎ)…一般職員
出仕(しゅっし)…見習い
この奉仕者のことをまとめて神職(しんしょく)といいますが、
神職になるには実は資格の取得が必要なんです。
大学や専門学校に通った後に、資格取得する人がほとんどですが、
養成講習会を受けて資格を取得できるパターンもあります。
「神社の息子だからいいよ!」といった例外はありません。
とにかく資格を取得せねば、神職にはなれません。
神社を構成するもの
神社の境内には、鳥居を入口として
手水舎・狛犬・拝殿・本殿(本社)・摂社・社務所などがあります。
あまり聞き慣れないであろう、拝殿と摂社についてお話しします。
拝殿は、本殿の前に設けられた社殿。
本殿を神の場所とするならば、拝殿は人が拝むための場所。
名称こそ知らずとも、足を踏み入れたことのある方が大多数と思われます。
摂社は、本殿に祭られた神と関わりの深い神が祭られている場所で
境内や境外にあります。格式は上から順に、本殿・摂社・末社です。
建築様式
本殿の建築様式は、切妻造が基本でその先が大きく2つに分かれます。
切妻造とは、三角形状に 屋根のテッペン部分から
2方向に斜面を作る形の屋根をさします。
日本では割とオーソドックスな屋根形状で、
サザエさんのエンディングで飛び込んでいく建物の屋根の形です。
そしてここから、大きく2つのルーツに分かれて建築様式も異なります。
屋根の広い面に対し、水平方向に入口を有するのが
伊勢神宮をルーツとした平入り(神明系)。
もう1つが、屋根面から見て側面に入口を有する
出雲大社をルーツとする妻入り(大社系)です。
神明系と大社系は、それぞれの造りをさらに細分化していくことが可能で、
なかには複数の様式を組み合わせたようなものや、
庇が複雑に組み付けられているものもあります。
この辺りに注目しながら、建築探訪も兼ねて参拝してみるのもまたおもしろいですよ。
初詣に行った時とは異なり、これから少しずつ気温が上がり外に出やすい気候となりますね。
カメラを持ってのんびりと出かけたいところです。