2022.6.21
  • コラム

世界一のトンネル国家 前編

日本は山の多い地形ということもあって、

世界一のトンネル国家とも呼ばれていることをご存知ですか?

トンネル造りに対する技術力の高さももちろんですが、

世界的にみてもトップクラスのトンネル保有数であることが、そう呼ばれる理由です。

2021年の国土交通省発表 道路統計年報によると、

国内の約11000箇所のトンネルの存在が明らかになっています。

今回は、トンネルをテーマにあれこれお話します。

 

 

 

先ほど触れたので、まずは数字に関する部分から話しましょう。

数多くのトンネルがあるなかでも、海底トンネルは全国にわずか5箇所しかありません。

(人や自転車走行専用部分が設けられているもの)

神奈川県・愛知県・富山県・新潟県・山口県の5箇所です。

なかでも富山県のものは、全国で唯一の人道専用 海底トンネル。

全長40mと短いトンネルですが、近場へ行った際には立ち寄っておきたい場所です。

 

次は長さをみていきましょう。

日本で1番長い鉄道トンネルは、青森県〜北海道を結ぶ青函トンネル

53.85kmあり、世界では2番目に長い鉄道トンネルです。

ちなみに、1番長い鉄道トンネルは、スイスのゴッタルドベーストンネル(57km)です。

スイスも山間部が多いですから、納得の結果かもしれませんね。

 

日本で1番長い道路トンネルは、東京都の山手トンネル

18.2kmあり、私も通るたびに「長いな…、まだ続くのか…」と考えてしまいます。

(よく渋滞する場所ですから、そのせいもあるかもしれません)

しかし、こちらも世界では2番。

世界で1番長い道路トンネルは、ノルウェーのラルダールトンネル(24.5m)です。

 

では、世界で1番の長さを日本が誇っているトンネルはあるのでしょうか?

あります!

それは神奈川県〜東京都をつなぐ9.5kmの海底トンネル 東京湾アクアライン

みなさん、次通る時は世界一だと思い出して通ってくださいね。

 

_____

 

続きは、6月30日に更新します。

トンネルの定義についてや、誰かに話したくなる豆知識。お楽しみに。

 

文:吹井美奈子

2022.5.31
  • コラム

今日は私の読書方法について

今日は私の読書方法について。

まず用意するのは、本・鉛筆・付箋・ノート。

 

知らない単語・深掘りしたいワード・覚えておきたい記述それぞれに印をつけながら読み進めていきます。

独自のルールではありますが、知らない単語には◯を、

深掘りしたいワードは四角で囲み、覚えておきたい記述は隣に線を引いています。

 

自分が読んでいて「あの本に通ずるところがあるな」と思ったり、

「あとで◯◯についても調べるかも」とその時閃いたことも全て余白に記入。

すぐ忘れてしまうので…。笑

何かしら記入したページには、付箋をつけて次のページへ。

 

 

 

ある程度挟んである付箋が溜まってきたら、読書タイムならぬ読書振り返りタイムを設けます。

付箋をつけておいたところを中心に、この本を手放しても覚えておきたいフレーズや、

印をつけておいた箇所・調べごとをノートに書き写しながら理解を深めていきます。

 

書き留めている間にまたいろいろな思いが浮かんでくるので、それもまた書き留めます。

あとからノートを見返すと、何かのヒントになってくれることもあり、

私にとってはただの読書記録でなく

アイディアの原石の宝庫でもある1冊がいつの間にか仕上がっていく感じです。

 

 

 

付箋をつけておいた箇所を全てノートに書き留め終わったら、また読書へと戻ります。

作業しつつ読むのは、先ほどと同じ。

付箋が溜まったら、またノートへの繰り返しです。

そんな読書方法を続けていたら、いつの間にかノートもこれだけ溜まりました。

 

本棚に限りがあるので、読み終えた本は定期的に売りに出していますが、

このノートは今のところ手放す未来が見えません。

皆さんはどのように読書を楽しんでいますか?
紙媒体派かデジタル派でも分かれそうですね。
2022.5.19
  • コラム

梅雨時期前にホコリ対策を済ませませんか?

例年、GW明けまで花粉に悩まされる私にとって、

ここ最近になってようやく室内でもマスクを外して空気清浄機なしでも

快適に生きられる生活が戻ってきたという感じです。

 

この時期に次に私が取り組むのが、ホコリ対策

(自身がホコリアレルギーというのもありますが、)

家族の健康に直結するのでホコリはないに越したことありません。

窓を開けることが難しい・家の中がジメジメしやすくなる梅雨時期までに、

今のうちにいろいろと対策しておくと、後が楽ですよ。

 

家族が集まる場所には、特に多くのホコリのもとが持ち込まれます。

窓際や空調による風の通り道や、

静電気を帯びる電化製品周辺は、特にホコリの溜まりやすいゾーン。

 

 

 

我が家の場合、家族みんながよく集まるのは「玄関・リビング・寝室」の3部屋。

3部屋の巾木に、マスキングテープを貼っておきます。

特に玄関は、扉を開け閉めするたびに砂埃が…!

常、掃除できたら良いのでしょうがなかなか難しいので、先にマスキングテープを貼っておきます。

汚れてきたら張り替えるだけ。

ちなみにマスキングテープを貼ることは、浴室への扉下のパッキン部分にもおすすめ。

カビ対策にも一役かってくれます。

 

 

 

冬場に着倒して、もう破棄するフリースや裏起毛の洋服はありませんか?

適当な大きさに切ったら、起毛面を外側にして、

雑巾として活用したり割り箸に巻き付けて使ったりすると、

ホコリキャッチャーとして非常に良い働きをしてくれます。

ふわふわとした素材ですので、窓や液晶などを傷つけることなく掃除できるのも利点。

手近なところにストックして、こまめに掃除できるように準備しておきましょう。

 

 

 

静電気を帯びる電化製品周辺には、これが欠かせません。

まずは乾拭きで拭き取り掃除をします。

次に、柔軟剤を40倍ほどの水で薄めた液をつくり、その液を雑巾に染み込ませたら固く絞って拭きます。

たったこれだけで静電気を発生させにくくできるので、次からホコリがつきにくくなります。

扇風機などの季節家電を片付ける時に、

最後にこの作業をしておくことも同じ理由からおすすめです。

 

ジメジメし始めてからのホコリ掃除は本当に大変、乾燥している間に対策して楽をしましょう。

2022.4.30
  • コラム

最近の建築探訪 横浜

横浜中華街へ行ってきました。

横浜中華街には、現在10基の牌楼(門)が建っています。

大通りにある門がテレビや雑誌に取り上げられがちですが、

1番小さな門ですと画像のような市場通り門なんてものが2基存在しています。

10基のうち中でも東西南北に建っている4基の門には、

いつでも24時間その方角の守護神が邪からこの地を守るという意味合いをもった門の作りで、

守護神の色をモチーフに門の色が塗られているそうですよ。
東の朝陽門の守護神は青龍神で、門の色は青。
西の延平門の守護神は白虎神で、門の色は白。
南の朱雀門の守護神は朱雀神で、門の色は赤。
北の玄武門の守護神は玄武神で、門の色は黒。

待ち合わせを門の前でするときは、門の色を1つの目印にするといいですね。

 

 

ちなみに、横浜中華街はなぜか周辺道路から45度傾けて造られており、

ほぼ東西南北が角になっています。

横浜中華街で、道に迷ったり方角がわからなくなったりするのはこの影響が大きいそうです。

 

 

玄武門から出て行き来しやすいのは、横浜スタジアム

2017年11月〜2020年2月までは、増築改修工事が行われており、その後 東京オリンピック。

最近になりようやく平穏な横浜スタジアムがかえってきたという感じさえ覚えます。

 

 

2023年7月には、みなとみらい21地区に世界最大級の音楽アリーナが誕生します。

こちらもつい先日、現場近くを見に行ってきましたが、大きいのなんの。

敷地の広さにビックリです。

みなとみらい線の新高島駅が最寄り駅ですが、横浜駅からも歩くことができる距離にあるので、

何かと便利の良い音楽アリーナになりそうな予感です。

2022.4.15
  • コラム

2022年問題 生産緑地とは

1992年に生産緑地法のなかで定められた土地制度の1つに、

生産緑地」という土地があります。

最低でも30年間は、農地や緑地として活用するならば税制を優遇しますよというもの。

優遇内容は、固定資産税の軽減や相続税の納税猶予などです。

 

生産緑地になるためには、

500㎡(2017年に改正され300㎡)以上の広さがあること・

30年は解除不可・農林漁業を継続といった制限をクリアする必要があります。

日本全国どこでも設定されるわけでなく、一言でいえば「都市にある農地」が適用対象です。

生産緑地は、三大都市圏(首都圏・中部圏・近畿圏)とくに東京・愛知・大阪周辺に広く存在しています。

 

 


1992年から30年の節目となる、2022年。

生産緑地の約8割が、期限満了を迎えると言われており、

「税制優遇を受けられなくなるなら、土地を手放そうかな」

「代替わりしたし、稼働も悪くなった畑を手放そうかな」と多くの人が

土地を手放す方向へ動くと想定されています。

 

手放された都市部の農地は宅地へと転用され、新築住宅が多く建てられ、

住宅の過剰供給・空室の増加・不動産の価格暴落が起こるのではないかされているこれらが、

いわゆる「2022年問題」です。

 

 

宅地転用までの道のりは楽じゃない

指定解除された土地が全て宅地へと転用できるのではありません。

まずは、市区町村に対し土地の所有者が買取りを申請しなくてはなりません。

市区町村は時価で買取りを行いますが、

予算の都合もあり全てを買い取ってくれるわけではありません……。

 

次に、市区町村が買取らない場合には、農林業に従事することを希望する人へ斡旋。

土地を買いたい人が3ヶ月以内に現れなかった場合、

ようやく自由に土地を売却できるようになり宅地へと生まれ変われる権利を得るのです。

 

 

 

政府もこの問題の対策に乗り出しました。

一気に土地が放出されるのを防ぐため、生産緑地とは別に、

「特定生産緑地」という仕組みを講じました。

特定生産緑地は、所有者の同意を得れば

10年間の延長措置(固定資産税の軽減や相続税の納税猶予も変わりなく)が受けられるというもの。

 

これにより手放される土地の数は減り、
住宅の過剰供給・空室の増加・不動産の価格暴落を抑え込めるのではと考えられています。
すでに多くの土地所有者が、特定生産緑地としての契約を結んだ自治体もあり、
政府の対策がしっかりと形になりつつあるようです。
10年間の延長≒10年間問題を先送りになった気もしますが、
現実問題どこまでうまくいくのでしょうか…!
2032年問題として、再びコラムになるようなことがないよう祈る限りです。
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