2020.1.15
  • コラム

お急ぎください!門松チェック

2020年、はじめてのコラム投稿です。

本年もどうぞお付き合いくださいませ。

令和初めてのお正月、みなさんはどう過ごされましたか?

私は、見かける機会の少ない門松と出会えたお正月でした!

今回は、そんなお正月飾りの代表格でもある門松にまつわるお話です。

 

 

そもそも門松とは?

先に述べたように、お正月飾りの代表格の1つ。

門松という名前以外にも、

松飾り・飾り松・立て松という名前でも呼ばれています。

字のごとく、元々は松がメインの飾りだったそうですが、

(地方によっては、といった松と同じ常緑樹メインのところも)

現代では竹がメインで、松や梅・葉牡丹で彩られたものが多いですよね。

 

飾りに性や色の違いがある場合は、

左右の設置位置にも決まりがあります。

松の場合は雌雄があり、葉牡丹の花の場合は紅白がありますね。

この場合は、向かって正面から雄松を左・雌松を右に。

葉牡丹なら、白を雄として左・紅を雌として右に設置します。

 

 

 

どんな意味で設置するの?

お正月にやってくると言われている年神様を

迷うことなくお迎えするための目印の意味合いとされています。

ほかにも、年神様の拠り所・一生の幸せや長寿を願うものなど

門松を設置する意味合いについては、諸説あるようです。

 

 

 

今回見つけたのは…

現在一般的な門松といえば、

先端を斜めに切り落としてあるそぎと呼ばれるスタイル。

今回私が見つけたのは、寸胴と呼ばれる

先の部分を節の位置で平らに切り落としたスタイルのもので、

そぎの登場ともに、

見かける機会の少なくなった古いタイプの門松ともいえます。

 

門松の歴史は古く、文献に残されているものですと

平安時代後期には門松があったことを確認できるそうです。

この頃のスタイルは寸動が一般的であり、

そぎのスタイルを作ったのは、かの有名な徳川家康

竹を槍に似せて斜めに切り落としたなんて逸話も。

 

 

 

門松はいつまで飾るか

これも地域によってさまざま。

関東や九州の多くの地域では、1月7日までですが

関西やその他多くの地域では1月15日

つまり今日までのところもあるようです。

片付けられてしまう前に、ぜひぜひ門松チェックを!!

 

1月15日、いよいよ小正月も終わりです。

本年も良き年になりますように。

 

文:吹井美奈子

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