2020.4.15
  • コラム

不要不急の外出を控え、自分の将来について考えてみる

「“自国開催の準備をしてきたのに、新型ウイルス流行につき中止”

なんてニュースが後世に残らないことを祈る限り。」と書いたことが、

まさか2021年への延期という形で現実のものとなるとは。

 

不要不急の外出を控えると、必然的に自宅にいる時間も伸びますね。

そんな時は自分の将来について考えてみるのはいかがでしょう?

今回は、終活の第一歩となることを3つの項目に分けてお伝えします。

 

 

 

リバースモーゲージの活用

リバースモーゲージというシステムをご存知ですか?

持ち家があるけれど現金での収入が少ないという高齢者をターゲットに、

銀行が持ち家を担保に老後の資金を借してくれるというシステム。

 

契約タイプによっては、契約者が亡くなった後でも

配偶者は担保の持ち家に住み続けることが可能です。

終の住処というと、

リフォーム・リノベーション・二世帯住宅または施設探し…となりがちですが、

リバースモーゲージを取り入れたら、

変わらず持ち家に住み続けられる可能性も拡がります。

人によっては、住まいを変えない方が幸せなこともありますよね。

 

 

 

故人に関するお金の話

申請に期限がありますが、お葬式や埋葬に必要な費用に対し、

各保険や組合が給付金を出してくれる制度があります。

死後に行う手続きは申請先・期限もさまざまで、ついこういった手続きまで頭が回りません。

事前に調べて、頭の隅においておきましょう。

もし故人に借金があったとしても、

必ず相続人が借金を引き継がなくてはいけないわけではありません

相続放棄は、故人の死を知ってから3ヵ月以内と、

こちらも前述同様に期限があるので注意が必要です。

 

 

 

エンディングノートの保管

終活をしていると避けて通れないのが、エンディングノート。

医療や介護に関する希望のみならず、

相続に関する希望・さまざまなIDやパスワードなどの

情報を書き留めておく方も多いそうです。

自分でペンを走らせ記入するアナログタイプのものから、

デジタルデータとして記入するものなど、エンディングノートもさまざま。

 

保管場所に適しているのは、誰でもサッと手に取れる場所ではなく、

しかし必要な時にはサッと手に取れる場所

具体例としては、御仏壇の下ですね。

玄関収納はサッと手に取れる場所ですが、誰でも手にしやすいのでアウト。

遺言書には法的拘束力がありますが、

エンディングノートには法的拘束力がありませんので、書き残す内容には注意が必要です。

エンディングノートはあくまでも、

遺族に自分の意思を伝える・遺族の手続き負担を減らすための道具として考えるのが良いでしょう。

 

 

 

終活というと良いイメージは湧きにくいしれません。

ですが、ゆっくりと自分の人生を振り返る時間と捉えたらどうでしょう?

終活をするなかで、今後やりたいこと・なりたい自分が新たに見つかるかもしれません♬

 

文:吹井美奈子

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