皆さんは、自分や家族の住む場所・よく利用する場所が、
どのような地盤の上に存在しているのかをご存知ですか?
地盤によっては、改良工事が必要であったり、
その地形ゆえの自然的特色を理解したうえで、共存していかなくてはなりません。
日本の地形は、おおまかではありますが4つに分類できるので、
4つそれぞれの地質について下記へ記しますね。
1.山地・丘陵地
地盤(岩盤)は良好。
ただし、切土や盛土されていることが多いので、注意が必要です。
2.台地
地盤(洪積層)は良好。
ただし、切土や盛土されていることが多いので、注意が必要です。
台地にあるローム層(火山灰が堆積して風化した地層のこと)は、
水分を多く含む傾向にありますが強度は比較的に高い。
3.低地
地盤(沖積層)は軟弱。杭を打つなどの地盤改良が必要。
洪水被害を受けやすいとされる地域。
4.低地ー扇状地
地盤は普通。
土石流や河川の増水・洪水発生時には、浸水の恐れあり。
切土と盛土
元々の地盤面を欠き取ることを切土、
元々の地盤面に土を盛ることを盛土といいます。
切土と盛土が混在している地盤では、地震発生時に揺れ方に違いがあるため、
上部の建物にねじれが発生する恐れがあり要注意です。
切土と盛土の混在する地盤は、
宅地造成などで人工的に地盤改良を行った際にできることがあります。
不動沈下の原因の1つにもなりますので、要注意です。
地盤を強くする工事
地盤を強くする工事のことを、地盤改良といいます。
地盤調査をした結果、この工事が必要となる土地を購入していた場合、
建物の工事を行う前に、
地盤改良工事の期間+費用(改良費用・残土処理費用etc)が必要となります。
「地盤改良に使うなら、他に使いたかった…!」となるまえに、できる限りの下調べをしましょう。
下調べには、国土地理院が発行しているいる土地条件図
国土交通省が運営するハザードマップポータルサイトを見ておくことをオススメします。
身の回りで災害が起こりうる危険性を理解するのに役立ちます。
地盤には見た目の要素だけでは、判断できない危険がたくさんあります。
きちんと地質を調査し、現地調査を行うことが何より大切です。