2019.7.15
  • コラム

“安全第一”の続きってご存知ですか?

よく工事現場や建設現場のフェンスに、“安全第一”と書かれていますが

これはとあるスローガンの一部に過ぎないことご存知ですか?

元々は、“安全第一・品質第二・生産第三”というもの。

しかも日本ではなく、アメリカで提唱されたスローガンなのです。

 

 

 

このスローガンを生み出したのは、

エルバート・ヘンリー・ゲーリー(1846-1927)というアメリカの実業家。

彼の生きた時代のアメリカは、質より量の生産を強いる世の中でした。

安全性なんて、配慮されていたのかも怪しいほどです。

そんな社会ですから、

悲しいことに労働の最中に命を落とすことも多くあったそうです。

 

 

 

これに異議を唱え、安全性の重要性を第一にスローガンを掲げたのが

当時、製鉄会社の社長をしていたゲーリーでした。

ゲーリーのスローガンが広がったおかげで、

労働災害もグンと減り、助かる命も信じられないほど増えたといいます。

 

 

 

冒頭にも述べましたが、今では工事現場・建設現場で

“安全第一”の文字を見かけないことはほぼありません。

配達業やタクシー業など、運搬に関わる仕事場でもよく見かけます。

 

アメリカだけでなく、日本にもこのスローガンが届いて良かったですよね。

国も時代も異なりますが、思い切って発言してくれたゲーリーに感謝です。

皆さんも是非、このスローガンを見かけたら

ゲーリーへ想いを馳せてみてはいかがでしょうか。

 

文:吹井美奈子

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