よく工事現場や建設現場のフェンスに、“安全第一”と書かれていますが
これはとあるスローガンの一部に過ぎないことご存知ですか?
元々は、“安全第一・品質第二・生産第三”というもの。
しかも日本ではなく、アメリカで提唱されたスローガンなのです。
このスローガンを生み出したのは、
エルバート・ヘンリー・ゲーリー(1846-1927)というアメリカの実業家。
彼の生きた時代のアメリカは、質より量の生産を強いる世の中でした。
安全性なんて、配慮されていたのかも怪しいほどです。
そんな社会ですから、
悲しいことに労働の最中に命を落とすことも多くあったそうです。
これに異議を唱え、安全性の重要性を第一にスローガンを掲げたのが
当時、製鉄会社の社長をしていたゲーリーでした。
ゲーリーのスローガンが広がったおかげで、
労働災害もグンと減り、助かる命も信じられないほど増えたといいます。
冒頭にも述べましたが、今では工事現場・建設現場で
“安全第一”の文字を見かけないことはほぼありません。
配達業やタクシー業など、運搬に関わる仕事場でもよく見かけます。
アメリカだけでなく、日本にもこのスローガンが届いて良かったですよね。
国も時代も異なりますが、思い切って発言してくれたゲーリーに感謝です。
皆さんも是非、このスローガンを見かけたら
ゲーリーへ想いを馳せてみてはいかがでしょうか。