2019.10.15
  • コラム

弾丸、富山建築巡り

先日、富山へ弾丸の建築巡りをしに行ってきました。

まず私の建築巡りは、高いところに登ることから始まります。

今回は、呉羽山公園展望台へ行き、富山市内を一望。

目につく高い建物や、大きな川・新幹線の通る場所などの

位置関係をざっと把握したら、いざ目的の建築へ。

 

 

 

隈研吾氏設計のTOYAMAキラリと呉音と見に行くと、

東京オリンピックの開催競技場の設計者であるためか観光客がわんさか!

建築の写真を撮っている方がたくさんいて、

「お!これを機に建築好きが増えないかな?」と淡い期待を抱いてみたり。

 

 

それから、北陸最大の大伽藍である瑞泉寺も見に行きました。

瑞泉寺は彫刻の町 井波にあるので、参道に足を踏み入れると

コツコツコツという木を削る音があちこちから聞こえてきます。

いつまでも聞いていられるような、心地よい音が響きます。

 

速足での見学となりましたが、瑞泉寺 菊の門脇にある

「獅子の子落とし」もしっかりと見てきましたよ。

獅子の子落としは、井波彫刻の元祖といわれる田村七左衛門の作品。

井波に来たからには、これを見ずにして帰ることはできません。

 

 

 

富山の駅周辺や、そこから車で移動できる10分以内の範囲には

昭和20年に起きた空襲の被害を免れ

今なお残る建築の姿をいくつか確認することができました。

忘れてはならない、大切な記憶を継承する建物ですね。

 

文:吹井美奈子

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