冷凍ケーキの宅配をお願いしていた際、
玄関で受け取り際に宅配業者さんに
「天地無用とありますので、
この面を上にしたままお運びください」と伝えてもらいました。
「わざわざご丁寧に有難うございます」と返したら、
「実は、天地無用の意味を間違えて覚えている方もいらっしゃいまして…」とのこと。
後からインターネットで調べてみたら、
天地無用とは、天地(上下)を気にする必要のないこととの記述を発見。
むむ!これはおかしいですね、業者の方が言っていたのはこのことかしら。
改めておさらいです。
天地無用とは、運送用語で天地(上下)を気にする必要のあること!
さかさまにすることは勿論、傾けて運送することもアウト。
精密機器や家具・液体などに用いられることが多いようです。
前述したように、今回は中身がケーキでしたので
万が一 天地無用の意味を誤って理解していたらと思うと怖くてたまりません。
どうして間違えるのか考えてみた
天地と無用に分けて、Googleで意味を検索してみます。
天地→1.天と地 2.雨と土
無用→1.役に立たないこと、いらないこと
2.してはならないこと
どうやら“無用”が悪さをしていそうです。
1の意味で使うことは多々ありますが、
2で使うシーンって皆さんパッと浮かびますか?
文例としては「立ち入り無用」と書かれていましたが
立ち入り禁止こそきくものの、立ち入り無用はほぼ皆無かと。
正式な意味が足されることもある
他にも間違えて意味を覚えやすい言葉ってありますよね。
建築らしいものでいえば、敷居が高いもそう。
「あの店は敷居が高いなぁ」高級だ・分部不相応だなんて意味で
使うのは始めは誤用とされていたことをご存知ですか?
広辞苑第7版にて、上記の使い方が正式なものと認められましたが
本来の意味は不義理や面目のないことがあり行きにくいです。
間違えやすい言葉・慣用句と調べると、さまざまなサイトが出てきます。
辞書を開かずとも、いろいろな言葉に触れることのできる便利な時代。
自分が普段使っている言葉が間違っていないか、確認しておきましょう。