2019.3.31
  • コラム

まちをよーく見てみよう vol.12

海の近くを車で走っていた時、

ふいに信号機の屋根のようになっている

帽子のつばの形の有無・つばの長さが気になりました。

このつばの部分、画像のようにほぼグルっと1周している場合と

上に1/4周程度しかついていないものなど場所によってさまざま。

さて、その違いは何でしょう?

 

 

 

白色灯タイプとLEDタイプ

まず、大きく分けて現行の信号機は

画像のような白色灯タイプとLEDタイプの2種類があります。

 

 

昔からある白色灯タイプは、白色灯の前に

赤・青・黄の色のついたカバーを取り付けることで

各々のカラーに見せて光らせていました。

対して、あとから登場したLEDタイプは

赤・青・黄の色のついた電球がそれぞれ光ります。

信号機に帽子のつばがつくのは、白色灯タイプのみ。

カバーなのか電球なのか、この違いがつばの有無に関係するのです。

 

 

 

つばの有無は日光の影響

結論を先に述べてしまえば、この小見出しの通りです。

白色灯の場合は、後ろから光を当てて各色を光らせていましたが

信号機に日光が射しこんだ場合、光って見えてしまうという悪い点が…!

実際には赤が光っているのに、

日光のせいで青も光っているように見えるなんてことが起きるのです。

これでは、大きな事故が起こりかねません。

そのため、つばを設けることで日光の射しこみを防いでいるのです。

対してLEDタイプは、発光していない色は

LEDが埋め込まれた板の黒に見えるので、つばが必要ないということ。

 

 

 

つばの長さは方角次第

では、どうしてつばの長さが異なるのでしょう?

キーワードは、前述に出てきた日光の射しこみ

信号機の設置場所によって、日光の射しこみ具合は異なります。

信号機が南を向いていると、日の出から日の入りまでのほとんどの時間

信号機に日光が射しこむこととなります。

 

 

そうすると、つばの守備範囲は広がり、画像のような形になるのです。

十字路の交差点に差し掛かった際に、注意して見ると

1つの交差点内でもつばの守備範囲の違いを見ることができます。

 

 

 

つばを見られるのも今だけかも

これにて、信号機におけるつばの有無・長さの謎が明らかになりました。

LEDタイプの信号機がどんどんと増えているので、

白色灯タイプの信号機を見られなくなる未来もそう遠くないかもしれません。

皆様いまのうちに、白色灯タイプの信号機をしっかり目に焼き付けて。笑

文:吹井美奈子

2019.3.15
  • コラム

鍵の収納方法 見直しませんか?

車両の窃盗方法であるリレーアタックという言葉、ご存知ですか?

ピッとするだけでよく荷物の多いときにも便利、

なおかつ鍵穴がないことで、

盗難防止にとても強いといわれてきたスマートキーですが

近年、「鍵をかけたのに車がない!」なんてことが起きているそうです。

 

 

 

窃盗の方法も実にスマート

窃盗は主に2人組で行われ、スマートキーから発せられる微弱電波を利用します。

1人が車のそばで待機し、もう1人がスマートキーを持った車の持ち主のそばへ。

スマートキーから発せられる微弱な電波を

持つ主のそばにいる窃盗犯が中継器を用いてキャッチして、

車のそばで待機している窃盗犯の1人に電波を送ります。

 

 

これで車のそばにスマートキーがあるのと同じ状況を作り出し、

車を始動させるのです。

一度エンジンがかかれば、止めない限りどこまででも行けます。

残念ながら闇の業者も多く、最後は車を解体して部品が売られていくそうですよ…!

 

 

 

 

防ぐ方法はないの?

キーを持ち歩く場合は、電波遮断ポーチへいれましょう。

住まいや会社の玄関付近に鍵をまとめて保管している方いらっしゃいませんか?

スマートキーは、なるべく建物の奥で

電波を遮断できるボックス等にいれて保管しておくのが安心ですよ。

文:吹井美奈子

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